健康診断などで腎臓が悪いと指摘されたら、何科を受診すればよいのでしょう。
内科?泌尿器科?腎臓内科?さまざまな診療科があって迷ってしまいますよね。
腎臓病は早期発見と治療が必要な病気です。
手遅れになってしまわないように、腎臓が悪いと指摘されたら受診すべき診療科について現役腎臓内科看護師がQ&A方式でわかりやすく解説します。
腎臓病って何科?
腎臓病って何科にいけばいいの?
そうですよね。何科にいけばわからないですよね。
腎臓病を指摘されたら、お近くの内科・泌尿器科・腎臓内科のいずれかを受診してくださ
い。
内科・泌尿器科・腎臓内科の違いを教えてください!
まずは、それぞれの違いをご説明しますね。
内科はまんべんなく全身の状態をみてくれる診療科です。
泌尿器科は腎臓の外科の専門。
腎臓内科は腎臓の内科の専門です。
そんな違いがあるんですね!
はい。
ちょっとわかりにくいですよね。
内科・泌尿器科・腎臓内科のいずれを受診すべきかわからない時には、
あらかじめ医療機関に電話で相談するようにしましょう。
病院の探し方
そうそう!
泌尿器科・腎臓内科ってどうやって探せばいいですか?
インターネットの検索機能を使って【地域名】【泌尿器科】などと検索するのがおすすめです。
またGoogleマップの検索機能を使うと、医療機関の位置もわかりますので病院選びの参考になりますよ。
そのほかにも、厚生労働省の医療機能情報提供制度(医療情報ネット)を活用して、身近な医療機関を探す方法もあります。
医療情報ネットでは診療科目や診療日、診療時間や対応可能な疾患・治療内容がわかります。
ぜひ、ご活用ください。
出典:厚生労働省ホームページ:医療機能情報提供制度(医療情報ネット)について
大きい病院のほうが安心って…本当?
個人病院と大病院のどちらがおすすめですか?
大きな病気。
たとえば、我慢できないくらい痛い。
高熱が出ている。
出血が止まらない場合は、大きい病院が安心です。
しかし、健康診断などのフォローで初めて受診する場合には、個人病院がおすすめです。
でも大きい病院のほうが安心ですよね?
「大きな病院のほうが安心」と、大学病院などの大規模病院の受診を希望される患者さんも少なくありません。
しかし、大病院を紹介状なしで受診すると、診察料以外に次のような特別な料金【選定療養費】の負担が必要です。特定機能病院という大病院を受診した場合には、税込み7700円の自己負担が求められます。
そうなんですね、どこの医療機関でも料金は同じだと思っていました。
また、個人病院と比べて予約が取りにくかったり、待ち時間が長くなったりします。
一部の大病院では新型コロナウイルス感染症の影響で外来診療を制限していて、紹介状のない患者さんの受診ができないケースもあります。
まずは、お近くのかかりつけ医療機関を受診し、必要があれば紹介状を持参のうえ大病院を受診するようにしましょう。
腎臓病とオンライン診療
腎臓が悪いと指摘されたらオンライン診療でもよいですか?
腎臓が悪いと指摘された人もオンライン診療を受けられますが、
あまりおすすめしません。
え?
何でですか?
オンライン診療は便利ですよね。
でも、腎臓病の患者さんにはあまりおすすめしないですね。
その理由は、診断に必要な検査ができないからです。
腎臓の状態を把握するためには、尿検査や血液検査をおこないます。
これらの検査はオンライン診療では受けられないため、
腎臓が悪いと指摘されたらまずは医療機関を受診するようにしましょう。
わかりました!
症状にあわせて、大きな病院と個人病院をつかいわけること。
あとは、ちゃんと病院にいくことが大事なんですね。
まとめ
腎臓が悪いと指摘されたら、内科・泌尿器科・腎臓内科のいずれかを受診してください。お近くに医療機関がない場合には、厚生労働省の医療情報ネットの活用がおすすめです。
ぜひ、こちらのリンクを活用してくださいね。
厚生労働省ホームページ:医療機能情報提供制度(医療情報ネット)について
腎臓をこれ以上悪くしないためには、早めの検査と治療が欠かせません。
不安な症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。